高齢の一人暮らしの親の安否確認の方法 我が家に一番合ったものを選ぶには?
高齢の一人暮らしの親の安否確認の方法
我が家に一番合ったものを選ぶには?
「最近実家の高齢で一人暮らしの親が急に弱ってきたみたい……でも遠く離れているからなかなか会いに行けないし……どうすればいいの?」
「今は離れて暮らす高齢の親を見守るサービスがたくさんあるけれど、我が家にはどれが合っているのわからない」
少子高齢化で一人暮らしの高齢者が増えている昨今、そんな悩みを抱えている人が多いようですね。
「孤独死」が話題になってから、一人暮らしの高齢者の安否を心配する声が上がり、安否確認のサービスが増えてきました。
大切な家族に元気でいてもらうため、そしてお互いの今の生活を大切にしながらなるべく長くその人らしい日常を維持していけるよう安否確認サービスはぜひ導入したいものですね。
過去記事↓
www.xn--u8jp4f4ena9976dg29c.com
⭐サービスの種類
・カメラタイプ
室内に設置したカメラが映す映像を、離れたところにいる家族がスマホで見られるもの。
カメラタイプは離れていてもしっかりと家の中の状況をリアルタイムで見ることができるため、手は出せないものの一緒に生活をしながら気にかけているのと同じように、何かあったら本人や近所の人などに連絡を取ることができるので、見守る側からすると一番確実なものなのではないでしょうか。
ただ、設置する部屋に工夫をしないとプライベートを監視されているような気持ちにもなるため、設置には充分な話し合いが必要になります。
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・アプリタイプ
コストが低く手軽に始められます。
まだ親が元気で、一人暮らしをしていても特に問題がないようなら費用的な面からアプリタイプからスタートするとよいでしょう。
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・センサー感知タイプ
室内に設置したセンサーでシニアの動きや部屋の温度、明るさなどを感知し、家族がスマホで見守るシステムです。
今どの部屋にいるか、トイレには何回行ったかなど、一日の生活パターンがグラフに表されるので見守る方は把握しやすくなります。
カメラのように姿が見えるわけではないのですが、動きや部屋の温度などの状態がわかることから実際の様子を察知しやすく、問題があれば連絡して注意を促すこともできますね。
いまイルモ
株式会社ソルクシーズ/初期費用:52,910円・月額:2,980円
https://www.imairumo.com/
・訪問タイプ
郵便局のみまもりサービスのようなユニークなものもあります。
月に一回、局員が訪問し30分程度話を聞いてくれるというものです。その結果はメールで家族に送られます。
みまもり訪問サービス
https://www.post.japanpost.jp/life/mimamori/
月に一回ということなので比較的健康な方向けですね。
・緊急通報タイプ
専用のボタンを押すと自動的に通報され、スタッフが駆け付けるサービスです。
24時間365日利用できるので安心ですが、一人暮らしの場合ボタンを押せないような状況もあるかもしれないので現在はまだ一人暮らしも問題はないが持病もあるし念のため、というような方、または他のサービスと組み合わせて使用してもよいと思います。
・コミュニケーションタイプ
豊富なセンサー(温度、湿度、照度、音響、人感、TVリモコン、脈拍&血圧)で活動状況を時間ごとに、モニタリングすることができるサービスもあります。
見守る方は、インターネット経由でパソコン、スマートホン等でいつでも情報を確認することができます。海外からも見守りができます。
センサーだけでなく、見守られる方が自分で撮った写真を送ったり「連絡が欲しい」メールを送ることや家族からのメールを受け取ったりコミュニケーションを取ることもできる商品がありますので、持病はあるけど比較的お元気で積極的に家族とコミュニケーションを取りたい方に向いていると思います。
スマイライン
→https://smyline.hybridsystem.jp/whatis.html
・自動通知タイプ
i-POT みまもりほっとライン
(象印マホービン株式会社)/
電気ポット「i-POT」をレンタルして、その使用状況を家族にメールで通知してくれるサービスです。
お茶を飲むなどポットを利用する機会の多いシニアならではのサービスで、離れていても、「今日は一度もポットを使っていないな」など異変を早期に察知することができます。
本人が意識せずとも通知が行くようになっていますので、友人と旅行に行くなど家を空けると家族のもとに通知が行かず、心配になることもありますのでかならずそのような時はひとこと連絡を入れておきましょう。
・総合サービスタイプ
大手のセコムやALSOKなどその道の草分け的な存在の会社は手厚いサービスで評判は上々ですが初期費用が高めです。
ペンダント型の緊急ボタンを押せばすぐに警備員が駆けつけてくれたり、24時間看護師に相談できるサービスもついているので安心度の高い商品ではあります。
・その他
宅配弁当の業者、ヤクルトレディ、新聞配達員など定期的に家に出入り、または訪問するような方たちに高齢の一人暮らしの世帯を注意深く見守ってもらえるよう連絡を入れるのもひとつの方法です。
今の時代、何でもお金を払ってサービスを受ける、という風潮になっていますがひとことお願いをしておくだけでも気に留めてもらい声かけやちょっとした変化に気付いてもらえるかもしれません。
⭐安否確認のツールを考える前にしておくこと
・親とまめに連絡をとる
まずは親とまめに連絡を取るように心掛けましょう。朝晩一回ずつ、特に用事がなくても電話やSNSで挨拶を交わすだけでも最低限の安否確認ができます。
時間に余裕があれば直接電話をして他愛のない話などをし、声の様子から体調などをうかがっておくとよいでしょう。
・親とのコミュニケーションで生活環境を把握しておく
普段からテレビ電話を使ったり、LINEで写真を送りあったり、また、インスタグラムの使い方を教えてあげて可能であればそのようなものを使って投稿する楽しみを知ってもらうことで一人で暮らしている親の生活状況、行動範囲、交友関係などが遠くにいながらも把握することができますね。
また、特に会話をしなくてもLINEやインスタグラムの投稿があったり、こちらの投稿に「いいね!」を押してくれてる、既読になっている、とするとこれも最低限ですが安否確認となります。
普段から親の行動や状態に敏感になっておくことが何かあったときに素早く動いたり、将来的にどのように親をサポートしていくのか、イメージが湧くのではないでしょうか。
高齢で一人暮らしだけどまだまだ健康だというならまずはメールやLINEなどで実際に会ってコミュニケーションを取るように積極的に連絡を入れて、日々にあったこと、地域の話などを聞き一目見て時系列わかるようにメモを取っておくと何かあったときに役に立つのではないでしょうか。
⭐我が家の現状に合う安否確認のツールは?
本格的な安否確認のツールを準備しなくてはならなくなるのは親が病気になったり、体が弱ってきて外出が億劫になってきたようなとき、また身体機能の衰えが激しく介護認定を受けたときです。
体の自由度と認知機能の衰え具合によって最適なツールを選びましょう。
体は衰えたけどまだまだしっかりされている場合、いきなりカメラなどを取り付けると監視されているみたいで嫌だ、と思う方も少なくありません。
アプリから始めたり、コミュニケーションツールとしてスマイラインのようなものをはじめてみるのもよいかもしれません。
訪問介護サービスなどを利用している方はカメラタイプを取り付けておくと安心ですが、カメラを取り付けるときはカメラを設置する部屋、位置などをしっかりと話し合って決めるとよいですね。
本人の希望を聞いて予め話し合いの場を持つことが必要かと思われます。
⭐まとめ
高齢の親が配偶者に先立たれるなどして一人暮らしを余儀なくされることは、子供にとってはとても気にかかることです。
同居ができればよいのですが、各々の社会生活が各々のステージで確立していると今の時代はなかなかそれは難しいことだと思います。
親にとっては「子供に側にいてもらいたい」という気持ちはあるかもしれませんが、それ以上に「迷惑をかけたくない」「自身の人生をしっかり歩んでほしい」という
親心が勝るものでしょう。
今は様々なサービスがあるので離れていても親の安否確認を簡単にすることができます。自分たち家族に合ったものを選び、積極的にコミュニケーションを取って見守ってあげることで親孝行をしていきたいものですね。