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プレゼントは要らない!?何気ない生活の中で気軽にできる親孝行とは


今まで、そして今も心配、苦労、お世話になりっぱなしの両親に親孝行してないなぁ、親孝行しなくてはなど色々思うことありますよね。

親孝行を改めて考えると親孝行って何をしたら良いんだろう?とか何をしたら両親は喜ぶのだろうとか何をプレゼントしようかとか少し考えたりします。

 

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私の両親は父が75歳、母が77歳ですが、とにかく2人とも元気です。
特に母の方は朝早くから畑に行き野菜の手入れ、バイトに行く父のお弁当作りから洗濯、食事の支度と毎日慌ただしい日々を送っています。そんな生活を送っているから病気をする暇がないのでしょうね。時々近所のお友達と出かけたりしてちゃんと息抜きもしているみたいです。


父はアルバイトを週3日くらいしているのですが、若い頃に遊び過ぎて少しだけ体調を崩し、定期的に病院通いをしています。しかしこれまた運がよく、大病になる寸前に異変に気付き大事に至らず、今も元気にアルバイトをしています。


両親とは別に暮らしていて、2人とも元気なので心配もありますが、安心の方が強いです。


こんな両親に親孝行、プレゼントして親孝行!と思うのですが、私のお財布はかなり寂しくお金のかかる親孝行はできないのが現実なのですが、考え方を変えると気軽に親孝行ってできる、できていると思ったのです。

 

 

 

♦私の気軽な親孝行その1~送り迎え~


母は車の免許を持ちません。私の実家はかなり田舎でお店は1軒もありません。車で10分くらいの場所に病院、スーパーやホームセンター、郵便局、銀行のATM、コンビニ、駅など生活する上に必要な物はありますが、歩いて行くとなると片道1時間はかかり、しかも傾斜45度くらいの坂道が家に着くまで約150mあります。

 

年老いた両親を歩かせる訳にはいかないので、母が買い物に行きたいとき、父に頼みにくかったり、留守の時は私が送迎をしています。

父の飲み事がある時、私が送迎をしています。


タクシーで行けば?と言ってしまいたい所も正直ありますが、これも親孝行と思うようにしました。


独身時代の若い頃からこの親孝行は嫌々ながらもしていました。

これからもこの親孝行は続けていきます!

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♦私の気軽な親孝行その2~就職~

高校は公立に落ちて私立に行ったのですが、私立の学費は高いですよね。これは親不孝でした。
でも高校1年生からバイトを始めてお小遣いは3年間一度ももらいませんでした。これは親孝行ですよね。(普通の事かな?)


高校卒業してホントは建築系の専門学校に行きたかったのですが、私立高校でお金を使わせている挙げ句、専門学校に行きたいなど両親には言えませんでした。なのですぐに就職しました。これも親孝行かな?と思います。ちゃんとお給料から食費はわずかですが、母に渡していましたよ。


社会人になってすぐに車を買ったのですが、ローンは通らないので父からお金を借りて、毎月決まった金額を父に返済しちゃんと自分で車を購入しました。保険やガソリン代も一度も両親からもらった事はありません。


高校の3年間は学費や諸費用の公立の倍の出費をさせてしまいましたが、ちゃんと高校を卒業しすぐに就職した事親孝行だと思っています。

 

♦私の奥深い気軽な親孝行その3~孫を見せる~

私は16年前に未婚の母になりました。両親を泣かせてしまいました。この時はホントに親不孝な娘だと自分でも思ったし、両親もきっと思ったでしょう。

 

未婚の母になる事を決めて両親に話をしました。両親は一瞬固まり、母が発した言葉が「そうね」でした。


父は無言のまま下を向き頭を抱え「お前、女手ひとつでどうやって子供を育てていくつもりなのか?大変な事は分かっているのか?」と低い声で言いました。


私は「大変な事は分かってる、でも産む、母になる」と断言しそうになったのですが、出た言葉が「ごめんなさい」でした。謝るだけだったら自分が悪いことをしている気がして「お父さんとお母さんは充てにしないから」と強気の発言をしてしまいました。親不孝な娘でした。

 

そして無事出産し、私は母になり両親も私の兄の子供と私の子供と2人の孫ができたのです。


父は最後まで納得していませんでしたが、いざ孫ができたら両親ともすごく喜んでくれて親不孝でもあり親孝行でもありました。

 

出産後、2ヶ月くらいして、仕事探しを始めた頃、父のすぐ上のお姉さんが家に来ました。
私をよく可愛がってくれた叔母さんです。でも親戚誰1人に未婚の母になった事は言ってなかったのでかなり焦りました。


私の部屋が玄関入ってすぐだったので声が聞こえた途端、そーっとドアを閉めて隠れたつもりでいたら、母が部屋のドアを開け「お義姉さん、見て、○○(私)が出産したんですよ」と言いました。マジか?!と思いましたが母から言ってくれた事が嬉しかったです。


可愛がってくれただけにその時は一番会いたくない会えない叔母さんでした。そして叔母さんは追い詰めるような事は言わず、色々話をしていると「あんた、しっかり頑張って育てなさいよ、大変だけど頑張りなさい、でもあんたは親孝行したね、この家にはお父ちゃんとお母ちゃんとあんたと子供の4人だけで、他人は1人もいない、子供が少し大きくなったらお父ちゃんとお母ちゃん連れて遊びに行けるじゃない、お父ちゃんもお母ちゃんも気を遣わなくていい、立派な親孝行よ、ね、○○(母)さん」と思いもよらぬ嬉しく有り難い事を言ってくれました。

 

この立派な親孝行の言葉を聞いたとき、両親に恥知らずの娘で申し訳ないと思っていたこの約2ヶ月間が一気に消え元々前向きでしたが、更に一歩前向きになれました。


こんな親不孝な娘を許してくれてそして応援してくれているお父さん、お母さん(この場を借りて)ありがとう

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♦私の気軽な親孝行その4~両親のスタイリスト~

 

年に数回、私は両親スタイリストになっています。

特には私をスタイリストにしますね。

 

母は安い物を沢山欲しい質より量、父は良い物をいつまでも持っていたい量より質タイプ。

 

つい最近の事なのですが、学生時代の同窓会に行くんだけど何を着ていくか悩んでる、一応決めてるけどこの格好で良いか見てくれないか?と母から電話がありました。

1枚羽織っていけばいいじゃんと言いたい所でしたが、これも私にできる気軽な親孝行と思い、仕事帰りに実家に寄る事にしました。

 

母が洋服ダンスを開けて「この服を着て、下はこのパンツにするか、このパンツセットにするかどうしようか?でもこれだったら寒いよね?」などなど母なりにコーディネートは考えていたようですが、「その服にそのパンツは合わない、その服にその羽織り物は暑すぎる」とアドバイスしたんですが、どうしても最初に決めたパンツは外したくないらしい。

洋服ダンスの中を再チェックし、そのパンツに合う服を見つけて、昼間はどうせ暖かいし、お店の中という事で、薄めの秋色の上着をチョイスしてコーディネートしてあげました。母は安心したようです。

こんな光景が年に数回あるのですが、母は私がスタイリストになると素直に聞いてくれています。

 

父は基本、薄着で冬場でもアウター入れて下着と上着の3枚スタイルが多いから父のスタイリストになる事はあまりないのですが、年に1回くらい「このジャージにこの靴は合うだろうか?」「このズボンはこれくらいの長さがちょうどよくないか?」とアドバイスを求められる位です。ちゃんとアドバイスしてあげると、父も素直に聞いてくれます。

 

自分が好きな服を着たら?自分が良いと思ったらそれでいいんじゃない?と言ってしまうとそこで終わってしまうけれど、私の両親のような素朴な相談にのってあげるのも気軽な親孝行だと思っています。

 

♦私の気軽な親孝行その5~夕飯のお裾分け~

 

母がたまに「あんた明日の晩ご飯は何か用意してる?」と電話をかけてきます。一応決めてると返事をすると「明日、久しぶりにカレーをしようと思うんだけどお父さんと2人でどうしても余ってしまうから取りにきなさい」という母。

仕事帰りはさっさと家に帰りたい私は、一瞬行くのを戸惑うわけですが、母の親心を踏みにじる訳にはいかないので、お裾分けを頂いています。これも気軽な親孝行かな?

 

そのお返しではないのですが、たまに夕飯の用意の時間に買い物ついでに我が家に寄る事があるのですが、今から気の短い父のペースに合わせて夕飯の支度をするのも大変だろうと思い、炒め物や和え物などの時は多めに作り、夕飯のお裾分けをしています。

 

たまには娘が作った夕飯も良い物でしょう。これも私ができる気軽な親孝行です。

 

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私の気軽な親孝行話ですが、旅行や品物をプレゼントするのも立派な親孝行です。
私も余裕があるなら温泉旅行にでも連れて行ってあげたいです。

かしこまって親孝行と考えると、何が良いのか分からなくなりますよね。


私はホントの親孝行って私達子供が健康で元気でいることだと思っています。そして時々知恵と手を貸す事ではないでしょうか?

 

きっと日常生活の中で、ちゃんと親孝行していると思いますよ。
もっと気軽にこれからも親孝行をしていきたいですね。