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理想の老後を過ごすアパート暮らしの間取りや部屋の造りとは?

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理想の老後、と聞くとまず浮かべるのは

やはり、出来るだけ長く健康であることではないでしょうか。

 

老後に健康を維持しながら生活する為に老後の住まいを考える上でもっとも重要なのは、いかにケガや事故を防ぐか、です。

 

老後のアパートもしくはマンション暮らしは、ケガや事故を防ぎ、自立して生活できる老後=理想の老後を過ごすのに最適と考えられます。

その理由を書いていきます。

 

 

 

1.全てが収まるワンフロアのアパートで理想の老後を

 

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トイレ、風呂、キッチン、寝室、玄関など生活に必要なものが全てワンフロアに収まるのは老後の生活にとって最重要事項と言っても過言ではないと私は考えます。

 

トイレに行くたびに階段の登り降りが必要な家には、おそらく長く住むことが難しいです。

 

年齢を重ねるにつれ、膝関節が痛くなる方は多いです。

 

身近にご年配の方がいらしたら、変形性膝関節症で手術を受けた、などの話を一度か二度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

膝関節は大腿骨と脛骨の二つの骨から成り立つ関節ですが、これが滑らかに動くために関節の中には関節軟骨や半月板というクッションがあります。

このクッションは膝関節は消耗品で、加齢や肥満により膝の軟骨がすり減って痛みを引き起こします。これが変形性膝関節症です。

 

痛むだけでなく、それが原因で膝に水が溜まるなどもあり、足が動かしにくくなることが考えられます。

 

階段の上り下りが辛くなりますね。

 

目の機能的にも、近くのものに焦点を合わせにくくなる、また、薄暗い場所でものが見えにくくなる、光の変化に対する瞳孔の反応が遅くなる、色の感じ方が変化する、さらに神経細胞が減少、奥行きの認識力が衰えます。

 

つまづいたり、転倒しやすくなるのが想像出来ますよね…

 

あ、転ぶ!と思った時、手をついたり咄嗟にどこかを持ったりする反射も低下します。

 

骨密度も低下します。

 

骨折すると、治りにくく、また痛みによって動けないこともあり、家で転んでそのまま動けない状態が続いて、低栄養、筋力低下、訪ねてきた家族が驚いて受診に連れてこられ、そのまま入院…なんて患者さんはよくいます。

 

自宅で必ず階段を使用しなければならない状況だと、医療者は退院を考える時にそれをリスクとみなします。

 

自立の生活で自宅に帰りたくても、リハビリである程度階段の上り下りの目処が立たないと自宅療養は困難となります。

 

ワンフロアに生活に必要な機能が収まっていれば、いざとなれば這って移動することも出来ます。

 

介護する人の負担も少なく済みますし、さらにバリアフリーであれば、車椅子も使用できます。

 

2.管理会社や管理組合がある方が老後には安心

 

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年齢を重ねると、自宅の手入れなどが困難もしくは億劫になると考えられます。

 

内部設備もですが、外壁、屋根の修理、昨今は地震や竜巻、台風などの災害も多いですし、壊れた時は自分で色々と手配しなければならないことになります。

 

保険会社とのやりとり、業者の手配…面倒ですよね。

 

さらに高齢者を狙った害虫駆除業者の詐欺事件、保険に何重にも加入させられていた事件、昔ながらの訪問布団販売なども後をたちません。

年齢を重ねると認知機能の柔軟性が低下し、相手の思惑を理解しにくくなるので騙されやすくなると言われています。

アパートやマンションだと、リフォームや修理などが個人で出来ない仕組みもあり、返って安心ですよね。

 

3.アパートは集合住宅だから孤独感が無くて良い

 

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壁一枚隔てて、人が住んでいるってなんだか安心しませんか?

火事や地震などの災害時など誰かの助けが必要な時、声をかけてもらえたり、周りの様子を知ることも出来ると思います。

 

管理人常駐や大家さんが近い、もしくは住んでいるなどだと、さらに安心です。

 

ただ、ご近所トラブルなどもあるので一概に言えないところですが…

 

持ち家だと気軽には引っ越せませんが、賃貸であればそういったトラブルがあった時には引っ越せば良いのでやや気が楽ですね。

 

もし時間に余裕があれば、何か地域の役員などを引き受けるのも良いですね。

誰かの役に立つ、地域に貢献するというのは、相手の為だけでなく自分の存在意義や自己実現などにも繋がります

 

人付き合いが苦手な方も、挨拶程度のお付き合いは確保しておかれるのをおススメします。

 

4.アパートは老後の仮住まいと考える

 

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現代では死に場所は80%以上病院、高齢者にとっての自宅は病院に入って死ぬまでの仮住まいと言っても過言ではないと思います。

 

現在も超高齢社会である日本ですが、今後団塊世代が高齢者の仲間入りをしていくことで、高齢者の人口割合がさらに増加していきます。

 

厚生労働省は、2025年を目処に「高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進」するとしていますが、高齢者2人暮らしもしくは1人暮らしが増える中、なかなか自宅で最期を迎えるのは難しいと考えられます。

 

自立歩行出来なくなったら、病院や施設を本人や家族も考えると思いますし、訪問看護や介護を利用するとしても実際問題として、昼夜問わず何らかの手助けを必要とする状況になると自宅で本当に生活できるのか疑問です。

 

もし自宅で看取りを希望され自宅で療養されていたとしても、例えば食事が取れなくなってきた、呼吸が苦しそうだ、などになった時、やっぱり救急車を呼んで病院に行ってしまいますよね。

 

ほとんどの場合はそのまま入院、看取り、の流れになると思います。

 

つまり、自宅(一戸建て、アパートやマンションに関わらず)は老後に自立して生活できる間の仮住まい、と考えられます。

 

その中で、理想の老後=自立して生活できる老後を長く持続していくために、アパートやマンションは理想的だと考えられます。

 

5.理想の老後を過ごすための間取りなどについてまとめ

 

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最後に間取りや環境をもう少し詳しく考えます。

 

間取りは1〜2LDKほどで、物を増やさずミニマムな暮らしを目指しましょう。

ゴミ屋敷防止と死後の遺品整理の手間を省きます。

 

通院の機会も増えますし、移動手段が公共交通機関になると考えられますので、近くには商店街やスーパー、医院がいくつかあるのが良いと思います。
電車やバスで15分程度の範囲に比較的大きめの総合病院(いざタクシーで行く事になっても金額が知れてますよね)があるとご自身もしくは伴侶の入院時も対応しやすいです。

この記事が、少しでも長く自立した理想の老後を過ごすための住居選択の参考になれば嬉しいです。