室内で安全に楽しめる老後の趣味を目的と効果で考える
寒い季節になって、何か室内で楽しめる趣味はないかしら、とお考えの方や
これまでは屋外で楽しんでたウォーキングなどの趣味が健康上の問題で出来なくて、新しい趣味をお探しの方などのために
室内で安全に楽しめる老後の趣味を目的別に考えてみたいと思います。
1.体力維持
室内で出来るおススメの運動とその効果を挙げます。
ヨガ
「ヨガ」とはサンスクリット語で「つながり」、心と体そして魂が繋がっている状態を表し、呼吸、姿勢、瞑想の組み合わせで心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得るものです。
効果としては
・身体のゆがみやくせを整え、シェイプアップ効果、姿勢が良くなるなど。
・内臓活性化で体内環境を整え、自然治癒力を高める
・内観性を高めて、集中力、感情のコントロール向上
・慢性的な肩凝り・腰痛・頭痛・冷え・便秘・更年期・月経障害などの予防や改善
・自律神経を調え、ホルモンバランスを整える
などが考えられます。
私も最近はまってまして、仕事が休みの日に月に4回ほど行ってます。
運動が苦手な方でもゆったりした動きですので、無理なく続けられ健康維持に良いと思います。
太極拳
あのハーバード大学の研究で、太極拳はデメリットがなくメリットが大きい健康法として取り上げられてます。
その効果は
・副交感神経を刺激し血圧を下げる
・コレステロールや中性脂肪などの血中脂質を下げる
・筋力維持や協調運動・柔軟性が改善され転倒予防に効果的
・認知機能の改善と認知症予防
・関節炎や関節拘縮の予防と改善
・睡眠の質を高める
・うつ病や気分障害の予防・改善
太極拳は世界中で健康増進活動やリハビリテーション訓練の一環として取り入れられています。
公的施設を利用している太極拳のサークルのメンバー募集など、チラシや張り紙をみかけますので入りやすいですね。
社交ダンス
社交ダンスはステップなので単調ではなく、複雑に足全体を使います。
第二の心臓と呼ばれる足を使うことで、全身の血流も良くなり、さらに音楽に合わせて踊るということによって脳が活発に活動します。
体も動かせて頭も使えて、仲間も出来そうですよね。
ダンスなさる方々は背筋がピンと伸びていらしゃいますし、また衣装などでおしゃれを楽しんでいらっしゃるので、本当に若々しい感じがします。
男性患者さんのご自宅や病室で社交ダンスされてた時の写真が飾ってあるのを拝見したことがありますが、ピシッとしたタキシードがとてもカッコ良かったです。
トレーニングジムなども良いですね。
最近では、高齢の方向けの健康維持プログラムを作成しているジムもあります。
スイミングなどであれば、膝などへの負担も少なく運動を楽しめますね。
2.脳を活性化
運動を行うことでも脳は活性化されますので、上記の運動でも効果あります。
ここでは、運動以外のおススメ趣味と効果を挙げていきます。
音楽
楽器の演奏は記憶力を高めたり、手先を使うので脳の働きをよくすることが知られています。
右手と左手で違う動きをすることで、脳の発達にも良いと言われてますね。
定年後にずっと憧れてた楽器を始める方も多いそうで、よく知られるピアノだけなく、サックスやチェロ、バイオリン、フルート、など多種多様な教室がちょっと大きめの楽器店主催で開かれています。
大人の◯◯(楽器名)教室など、街を歩いていると目にする機会も多いかと。
私も一度、憧れてたヴァイオリン教室のお試しに行きました。
管楽器のケースを持ったご年配の女性のグループをお見かけしました。
皆さん表情が輝いていて、充実しているのが一目で分かる気がしました。
私がカッコいいなぁと思ったのは、定年後サックスを始めて、孫の結婚式で演奏した方の話。
自分の祖父がそんなことしてくれたら絶対感動します!
編み物などの手芸
脳を衰えさせないために手先を使うといえば、手芸系も良いですね。
編み物とか、リハビリでも行われています。
ちょっと太めの毛糸を使うことで、目などの負担を軽減、手先が少し動かしにくくなっても出来ますし、完成した作品を身に付ける、プレゼントするなども出来てコミニュケーションに役立ちますね。
編みぐるみなども可愛くて喜ばれます。
3.心を癒す
美しいものを目にする、触れることで心が安らぎ、自己を表現していくことでストレスを軽減させてくれる趣味を考えてみました。
絵を描く
右脳は想像や感覚などイメージするのに使われます。
絵を描く時には、基本的に右脳を中心に使っており、いつも使っていない右脳を中心に使う事で左脳を一時的に休憩させる事ができます。
絵を描くという行為は脳のリフレッシュに科学的に効果があり、リハビリなどにも活用されていて、セラピーとして行われることもあります。
家族や友人にちょっとした絵手紙を書いてみるのも、忘れがちな季節感を思い出させてくれ、メールなどで淡々としがちなコミニュケーションをハートフルにしてくれるツールになりそうですよね。
園芸
園芸作業では、歩く、座る、立ち上がる、たがやす、掘る、水をまく、草をとる、収穫する、運搬する、洗うなどの様々な動作を必要とします。
そのため、身体面では運動能力や体力の維持増進効果があります。
精神面では、満足感や達成感と気分転換やストレス発散、思考力や想像力向上、記憶力の改善などメリットがいっぱいです。
園芸を行う中で身体面、精神面にたくさんのメリットがあるため、リハビリなどでも行われています。
育てた草花を使用してハーバリウム作成、自宅に飾っても楽しめますし、今人気ですからプレゼントにも喜ばれること間違いなしです。
畑を作るのは大変ですが、プランターなどでプチ家庭菜園などは食生活改善などにも効果的ですよね。
ゲーム、パズルなど
囲碁、将棋、麻雀、などは良い脳トレになりますし、入院患者さん同士で対戦されたり、作業療法士とリハビリの一環として楽しまれてるのを病棟でよく見かけます。
施設入居してもお仲間が比較的見つけやすいですし、長く続けられますね。
あとは入院患者さんの暇つぶしで最も見かけるクロスワードパズルや数字パズル。
これぞまさに、脳を使ってると実感できます。
懸賞がついてるものもあり、応募するのもまた一興。楽しみが膨らみますよね。
4.まとめ
室内で出来る趣味は本当にたくさんあるので、今回は私が実際にやってみたもの、やってみたいと思うものを挙げています。
趣味を持つことは人生を豊かにする一歩です。
老いも若きも年齢なんて気にせず、自分が没頭出来る、楽しめる趣味を見つけましょう。
きっと長い人生に、笑顔と喜び、出会いを運んでくれます。