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妻に先立たれた高齢の父の食生活を守る方法とは?宅配食もおすすめ。

皆さんは離れて住む高齢の親御さんの食生活をどのように管理されていますか?

 

両親が共にご健在なら高齢でも食事に困るようなことはないかもしれません。

 

しかし、もしどちらかが亡くなられていて、残された方が料理をしたことがない、持病があってご飯をつくることもしんどい……料理は苦手……という場合。

 

おそらくその状況になるのは圧倒的に高齢のお父様だと思いますが、何かあってもすぐに駆け付けてあげられない離れた場所で暮らす子供は、独り者になってしまった高齢の父の食事をどのように管理してあげたらよいのでしょうか。

 

 

ご高齢で伴侶を亡くされた男性なら料理が趣味という方でない限り、ご自分で食事を作るのは困難極まりないことだと思います。

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昨年亡くなった私の父は料理がまったくダメで、パンを焼くことさえできないような昭和一桁の九州男児でした。

私は母を早くに亡くし、結婚してからも父と同居していましたが、もしも同居していなかったらきっと食生活はたいへんなことになっていたでしょう。

 

でも人間は食わずして生きて行かれないので、一人であっても何かしら食べ物を調達してお腹を満たさなければなりません。

 

ではどのようにすれば料理に不馴れな男性が一人で食事に困ることなく生活していけるのでしょうか。

 

 

 

⭐便利な世の中、これを活用しない手はない

 

私の子供の頃に比べて格段に便利になりました。

昔はお正月やお盆など、個人商店はみんな休みで店を閉めてしまうので、よく直前に買い出しに行きました。

今は買い出しなどしなくても一年中どこでも食糧は手に入りますよね。

 

 

1.コンビニ万歳

今の時代、コンビニエンスストアは生活の中でなくてはならないものになりましたね。

 

我が家では高校生の息子が部活帰りの軽食でお世話になっているみたいですし、娘は学校帰りのちょっとしたお菓子の購入や学校の宿題などで使う教材のコピー、主婦の私は食べ物は買わないにしても通販の支払いや荷物の受け取りなどでよく利用しています。

 

先日近所に住む70代の女性と関東を直撃した台風が来る前日に家の前でばったり会って立ち話をしました。

 

お互い台風前の買い出しからちょうど帰ってきたところだったのですが女性は

「最近はコンビニとかも結構食べられるものがあるからお総菜とかもう少し買っておこうかしら」

とすぐにまたコンビニまで車で向かいました。

 

停電で調理ができない時のために少し余分に出来合いのお総菜を冷蔵庫に入れておきたいというのです。

 

その方は主婦の鑑といっても良いほど家事を完璧にこなし、食事も手を抜かないという噂の方だったので、コンビニのお総菜という言葉がその方から出てきたのが私にとっては衝撃的でした。

 

女性に限らず料理をされる方ならお分かりになると思いますが、何種類もの食材を調理してできるお総菜は結構手間のかかるものなのです。

 

その手間を考えると金額的にも栄養的にもコンビニのお総菜はいざというときには及第点です。

 

高齢者の独り暮らしで食事を用意するのが面倒だな、と思ったらお散歩がてらコンビニで昼食を買って食べるのも今の時代当たり前になってきているのではないでしょうか。

 

こちらはコンビニの宅配です。

 

https://7-11net.omni7.jp/general/501/higawarib

 

わざわざ出向かなくても届けてくれます。

 

2.宅配のお弁当

 

ただコンビニのお総菜などは味が似たり寄ったりで毎食食べるには飽きてしまいますし、いざ、という時なら問題ないのですが常食にするには少し寂しい気もしますよね。

 
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今は世の中が在宅介護を推進するべく?宅配のお弁当屋さんも数が増えていて、中には少し割高になりますが高齢者向けのとろみを付けたおかずのお弁当シリーズを販売しているところや、糖尿病の方のためのお弁当、血圧の高い方のためのお弁当、腎臓病、ダイエットのための糖質制限食など年齢や目的、病気によっても選べるようなお店もあります。

 

宅配123   

  http://takuhaicook123.jp

 

食と健康社

http://www.shoku-kenkou.co.jp/corporat

 

nosh

https://nosh.jp/lp/comparison

 

ウェルネスダイニング

https://www.wellness-dining.com/

 

 

毎日でも、もちろん曜日を指定してでも利用できるので日々の食事作りに負担を感じられている方はこういうところを利用するのもひとつの手ですね。

 

私が近隣でよく見かけるのは

 

ワタミの宅食

http://www.watami-takushoku-direct.jp/sp/

 

ベネッセのおうちごはん

https://www.benesse-palette.co.jp

 

コープデリ

https://www.coop-takuhai.jp/haisyoku

 

 

注文者(子供)と配送先(親)が異なることもOKな業者も多いので、離れて暮らすお子さんがお父さんと連絡を取りながら希望を聞いて注文することもできます。

 

以前、我が家のお向かいの老夫婦宅に業者の方が、毎日宅配弁当を15時頃バイクで届けに来ていましたが、インターホンを鳴らして誰も出ないと、心配して近所の人や地域の包括センターの方に連絡を入れてくれていました。

それによってそのお宅のご主人が意識を失っているところを2度も発見され、救急車で運ばれ事なきを得たことがあります。

 

宅配を利用すると、ちょっとした高齢者の見守りにもなりますから助かりますね。

 

3.ネットスーパー

 

大手の量販店ではどこもネットで注文すると配達してくれるネットスーパーなるものを立ち上げていますよね。

コンビニや宅配では食べられないようなものもここで注文すると届けてもらえます。

 

ただネットスーパーはいくら以上買わないと配達料が無料にならないとか、当日配達を頼めない、など少し使い勝手が良くないものが多いです。

 

そして高齢者の方がご自分で注文されるのはパソコンが苦手な方はちょっと敬遠しがちだと思います。

 

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⭐それでも時々手作りの家庭料理を食べてもらいたいなら

 
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コンビニや宅配弁当、ネットスーパーのお総菜など確かに便利ですが、栄養バランスを考えて作ってあるといってもやはりどうしても保存のために濃い味にしてあるので飽きてしまいますし、健康志向の薄味のお弁当でもやはり本当に1つ1つ丁寧に作った手作り弁当にはかなわないませんよね。

 

 

1.料理を教える

 

お仕事で忙しい方もまとめてお休みが取れる時に実家に帰って父親に最低限の料理を教えましょう。

まずはご飯だけでも自分で炊けるように。

地域のサークルなどで《男の料理教室》なるものをやっていることもありますので、ご実家に帰ったときに一緒に見学に行くのもよいですね!

栄養があって簡単な献立を3つくらい覚えておくとよいと思います。

 

 

2.遠く離れた家族がクール便でタッパーに小分けにしていれたおかずを送る。

 

以前友人が、高齢のお父様にクール便でたくさんお総菜を送っていました。同じ都内ですが電車とバスで片道1時間以上かかるので、交通費を考えるときクール便の方が楽だし安いと言っていました。

 

一食分ずつ小分けにしないと父親が億劫がって食べなくなるから、と3種類ほどのお総菜を3、4日分小さいタッパーに入れて。

そして冷凍だと冷凍庫に放りっぱなしになるし、おいしくないからと冷蔵便で。

 

どんだけ過保護なんだ!

 

と思われる方もいらっしゃらるかも知れませんが、私的にはこれはやってもいいかな、と思いました。

私も過保護です(笑)

 

毎日というわけにはいきませんが、毎月一度くらいならできるかもしれません。

 

 

3.実家の近所の人に相談し、時々仕事として差し入れを頼む。

 

近所お付き合いの密な地域なら意外にこの方法も使えます。実際私は以前、昔から仲良くしている独り暮らしのおばあさんに週に2度ほどおかずを届けていました。

 

頼まれたわけでもなく、お金をいただくつもりはなかったのですが、続けているうちにおばあさんの息子さんがいらしてお金を置いて行かれました。

 

そして「ご好意にお金をお渡しするのは失礼かも知れませんが、本当に助かっているのでこれからもお願いできますか?」と仰ったのです。

今の時代なかなかコミュニケーションは取りにくいですが、このおばあさんだから私もできのかな?と思います。

しばらく月に1万円ほどいただいて、おかずやお菓子を多めに作った時は届けに行きがてらおしゃべりをして様子を見守る役割をさせていただきました。

 

今は95歳を超えられてから娘さんが同居されたので今はもうお役御免になってしまいましたが、時々ピンポン鳴らしてご機嫌伺いに行っています。

 

 

 

 

【心配は尽きないけれど……】

 

遠く離れたお父様がお一人になってしまった場合、ご家族はとても心配だと思います。

 

お父様自身は、お母様が生きていらした時と同じように生活することは不可能なので、少しずつ色々な変化に慣れて行かなければなりませんし、家族はそれを見守って一人の生活を軌道に乗せてあげなければいけませんよね。

 

同居ができない限り、何かあってもすぐに助けてあげることができないのでその歯痒さには覚悟をしつつ、その他のところで全力でフォローしていけるよう万全の準備をしておきたいものです。

 

ご実家の隣近所や、地域の包括センターにお子さんが連絡を取って今の状況を伝え、より良い生活をするためにアドバイスをもらってもよいと思います。

 

一番の気がかりは《食べること》になると思いますのでまずはお父様とよく話し合い、子供たちが身体を心配していること、だから面倒でも健康に気を付けて欲しいこと、を伝え理解してもらわなければなりません。

 

理解していただけないとせっかくお総菜を送っても、宅配弁当を手配しても、《面倒だから》と放っておくこともあるかもしれないのです。

 

この手のコミュニケーションはただ「きちんと作って食べろ!」とか頭ごなしに言うよりもきちんと思いを伝えた方がうまくいくと思います。

 

「お父さん、あなたが大切なんだよ、だから私たちのためにも身体を大事にしてね」

 

と。


きっとわかってくださるのではないでしょうか。