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SE(システムエンジニア)は定年後も仕事があるのか?今後の働き方について考察

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人生100年時代とも言われる昨今。
今後十分な年金も見込めなくなる中、老後資産には2000万円が必要という試算も公表されたりしています。

そうした状況の中で、不安に思っている方も多いと思います。
このように不安定な要素が多い中、生活を維持し続けるには、定年後も仕事をしないと中々厳しいという時代になってきました。

私は様々な職種の定年後の様子を見ていこうかと思いますが、今回はSE(システムエンジニア)の場合を取り上げようと思います。
実際定年後も働き続けることが出来るのでしょうか。
さて、真相やいかに!?

1.SE35歳定年説は本当?

世間ではSEは気力・体力的に35歳が限界だとまことしやかに囁かれていますが、それは本当でしょうか?

それを知る為には、まずプログラマーとSEの違いを理解する必要があります。

プログラマーは技術力が確固としたものがあり、どれだけ早く仕事を完成させることが出来るかという事が重視されます。
つまり、体力が必要で知識の吸収が早い若い世代(20代、30代)が有利と言えます。
仕事としては、システム開発の製造工程を担い、SEが設計したものに従ってプログラミングを行います。

一方、SEの場合は知識や経験に基づいた判断力が必要となってきます。
この場合、年長者の方が、若い人たちよりも経験が豊富な分有利と言えます。
仕事的には、大まかに言えばSEはプログラムの設計を担当します。

以上の事から、プログラマーとSEは担当する仕事が違うため、SEではむしろ35歳以上の方が経験の蓄積があるため戦力として求められるようです。
また、昨今の人手不足も相まって需要は高いです。
ですから、SEが35歳で定年という事はないと言えます。

2.SEにはそもそも定年はあるのか?

では、SEの定年は何歳となるのでしょうか?
それは、サラリーマンとして働き続けようとした場合、60歳や65歳といったその会社での定年を迎えて定年退職という事があります。
そして、そのまま再雇用制度を利用して定年後も働こうとした場合は、大幅に賃金が下がってしまう事も多いでしょう。

私はFP(ファイナンシャルプランナー)の有資格者ですが、ライフプランニングをするにあたって、再雇用制度を活用する事は非常に有用でありました。
就労しない場合、老後の収入は年金のみで、仮に保有資産を年率数%で運用出来たとしても、資産から取り崩して生活していく事になるでしょう。

そうした中で、年収が下がってしまうとはいえ安定した収入が一定期間あるというのは非常に大きなことです。

生活費を切り詰めたり、保険の見直しを行ったりするよりも試算では効果が高かったように思います。

しかし、人生100年と考えると、再雇用制度を利用したとしてもまだまだ不安は残るのではないでしょうか。

3.それでは定年後SEはどうすれば良いのか?

SEは技術で勝負しているので、定年退職したからと言ってその技術が即通用しなくなるというものではありません。
ですので、その技術を生かして働くならば、フリーランスとして働くという事も一つの大きな選択肢となってくるでしょう。

今では医療の進歩などにより、寿命自体も長くなっていますが、健康に過ごすことが出来る健康寿命も長くなってきています。
そうした場合、定年後も気力・体力の続く限り長く働き続けることも可能でしょう。

また、所持しているスキルが有用なものであるならば、フリーランスで働く事によって年収は下がる所か、逆に上がる事も十分考えられます。

しかし、収入が不安定であったり自分で生活を律する必要があったり、一筋縄ではいかない側面もありますので、その辺りは留意しておいてください。

また一方で、人手不足からシニアを活用しようという企業の動きも見られます。
ですから、会社によっては60代でも高給を貰える場合もあるようです。

ただ、その場合も然るべき実績を残す必要があります。
再雇用制度、フリーランス、シニアを活用する企業、どういう形態で働くのが良いのかは各々の状況(保有資産や年金額、ご自身の性格など)によると思います。

ですから、それらを勘案してご自身に合った働き方を選択するのが賢明であると思います。

4.定年後にSEに転職する場合

上記で述べたように、SEは技術さえ習得出来ればフリーランスとして活躍したり、シニアでも雇用してくれる企業も増えているようです。
ですから、定年後にSEとして活躍したいとお思いならば、まずは確かなスキルを身に付ける必要があります。

若い頃から始める方が習得が早いですが、定年後からでも遅いという事はなく、年齢は関係ありません。

実際、80歳を超えて勉強される方もおられるようです。

ただ、独学では厳しい面も多々あるかと思いますので、本気でやると決めた場合は、然るべき教育機関を利用する事が近道になるでしょう。

例えば、ハローワークでの講習、専門学校、職業訓練所などが挙げられるでしょうか。

まとめ~不安を軽減して安心した老後を送るために~

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  1. 35歳定年説というのはどうやら都市伝説のようです。プログラマーとSEのどちらかと言えばプログラマーの方がその定年説に近いでしょうか。
  2. サラリーマンとして勤務し続けるならあります。
  3. 再雇用、フリーランス、シニア活用企業、どこで働くかは本人次第。
  4. 確かな技術を身に付けることが求められます。その際には然るべき機関を利用する方が良いでしょう。

以上、今回はSEの事について見てきましたが、サラリーマンとして働くにしても、フリーランスとして活動するにしても、常に自身の持つスキルの向上を図る事は必須です。

しかし、そうした不断の努力を重ねることが出来れば、定年後も確固たる業績を残していく事が出来るでしょう。

また、冒頭に述べたように現在は人生100年時代とも言われるような長寿時代に突入しています。
そうした時代にいかに安心した老後を送るか、という事を念頭に置いて考える必要があります。

その為には、一度ご自身の状況を整理して100歳まで暮らしていける算段、未来予想図を描くことが求められているように感じます。

最後に、この記事を読んでいただいた皆さまが、健康で生き生きとした生活が送れることに寄与出来ましたら光栄です。