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老後の生活・趣味・悩み・終活、子どもが出来る親孝行・見守りを考える

老後の1人暮らしは寂しい?快適?

老後の生活を考えて不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。

特に今現在一人暮らしをされてる方は、深刻な悩みとしてあるかもしれません。

このまま一人で老後を迎えたらどうなるの?

周りが言うように寂しいの?

それとも意外と快適なの?

そんな疑問を一緒に考えてみましょう。

 

 

 

1. 社会情勢から考える

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2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳(厚生労働省が2019年7月30日発表)です。

ざっくりですが、同い年で結婚して子どもが独立後2人暮らししてたら、6年は最終一人暮らしになるわけです。

平均世帯人数は2.47人、世帯数は5042万5000世帯(2017年 国民生活基礎調査)で、単独世帯は増加傾向。

65歳以上の高齢者の1人暮らしは、平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、高齢者人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっている

1 高齢者の家族と世帯|平成29年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府

 

とのことですから、夫婦2人もしくは離別死別も含め1人で老後の生活を送ってる人も多いってことですね。

 

2. 1人暮らしより2人のが安心?

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私は現在進行形で1人暮らしなのですが、親に電話すると必ず言われる言葉があります。

「あんたは1人だから病気なんかしたら大変だ」と「早く良い人を見つけて……」の2つです。

年を重ねるごとに病気などで入院するというのも身近になってくるので、そういう言葉に繋がるんでしょう。

 

 

私は病院で働いていて、様々な家族を見てきました。

夫を介護する妻
妻を介護する夫
親を介護する子
子を介護する親
兄弟姉妹の介護

書類上の正式な家族ではない家族も…

毎日病院に通ってつきそって、自宅療養になれば自宅で状態によるでしょうけどベッド上で動けない家族を24時間、ソーシャルサービスを使いながら介護してされてます。

私はパートナーのためにそこまで出来るかなぁ、といつも考えてしまいます。

逆にパートナーは私のためにそこまでしてくれるだろうか、とも考えます。

病気したら2人でいたって、1人でいたって大変なんじゃないの?と思っちゃいます。

自分が病気して助けてもらえるって前提なら、相手が病気になったら助ける覚悟も必要ですよね。

超高齢社会の日本、今や老老介護も当たり前になってるなか、高齢者2人暮らしより1人暮らしの方が負担は少ないんじゃないかな、と考えてしまいます。

祖母が言うには、「1人では食べていけなくても2人なら食べていける」そうですが、今や男性に養ってもらう社会でもなくなってますし、共働きで、さらに家事の負担は女性のが大きいまま…あまり2人暮らしのメリットを感じないのが本音です。


3. 老後の一人暮らしを快適にするには

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入院するまで元気に1人暮らしをされてた高齢者の方々をみて、私が思う老後の1人暮らしを快適にするためのポイントを4つ挙げます。

i. 楽しみをもつ

花を育てる、写真、旅行、ハイキング、散歩、ボランティアなど。
自分が楽しめるならなんでも。
ヨガや筋トレなんかもいいですね。

ii. 仲間を作る

出来れば上記の好きなものを一緒に楽しむ会に入ってみましょう。
何でもないことを話せる人がいるだけで孤独感が和らぎます。
人間の基本的欲求の中には所属の欲求があります。
人との関わりはその欲求を満たして、満足感を高めてくれます。

iii. 外に出よう

閉じこもらず、どんどん外に出ましょう。
仲間を作るのとこでも書きましたが、社会や人との関わりをもつことは所属の欲求を満たし満足感を高めてくれます。

iv. 社会資源を活用しよう

介護予防事業がたくさんあります。
1人暮らしを楽しむために、健康を維持しましょう。
地域包括センターや保健所、市役所、区役所などで情報を集めれば安価に色んな講座に参加できます。

 

自分のペースで自分らしく生活していけるのって、最高ですよね。

昼まで寝たって嫌な顔されることもなく

誰かの機嫌を気にすることもなく

自分のしたいことをしていい生活

それまで誰かと住んでいたら、はじめは寂しかったり、孤独感に苛まれたりするかもしれません。

でも、そこを乗り越えれば、一人暮らしの良さ、自由な生活の素晴らしさが見えてきます。

上記の4つは、私が葬儀社や看護師生活で見てきた充実した老後の1人暮らしを過ごしている人達に共通していたものです。

高齢者の1人暮らしは寂しくて、辛いものだという思い込みは捨ててみませんか?

 

4. 周囲の人にできること

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もし、自分の親が一人暮らしなら、やっぱり心配かもしれません。

でも一緒に住むのは難しい…

そんな時は週に一度でも電話して近況を聞く、近くなら月に一度でも訪問してみる、など出来る範囲でコミュニケーションを取るといいかな、と思います。

毒親で距離置かないと自分が保てない!などの場合は無理せず。

あくまで自分が負担に感じない程度で。

無理して頑張っちゃうと、私はこんなに頑張ってるのに、とか、なんで分かってくれないの、って自分を追い込むことになります。

一番大切なのは、無理をしない、させないこと、です。

そして、社会資源をどんどん活用しましょう。

訪問看護や訪問介護、ホームヘルパー、民生委員、ケアマネージャー。

何かあれば地域包括支援センターや市役所や区役所などに相談してみる。

私が知っている地域包括支援センターでは、介護保険サービス使用してない区域内の高齢者の住居に安否確認の手紙をだしたり、実際に訪問したりして現況を確認していました。

セミナーや講演会なども開催されていて、私が参加した時には、高齢者の1人暮らしなどで物件を借りにくい方々をサポートする不動産屋さんの講演会がありました。

そういった活動をされている会社があるって、本当はもっと広く知られてるといいんですが、知ろうとしなければ知らないままになってしまうことたくさんあります。

もしも、に備えて高齢者自身もその周りの人も相談できる所を知っておくのは大事です。

サポートを受けるのは、恥ずかしい…そう考えてしまう人も多いですが、全然恥ずかしいことじゃないと思います。

地域共生、みんなが共に生きる社会です。


5. まとめ


老後に一人暮らしされる人はこれからどんどん増えていくと思います。

いま、日本は超高齢社会で、かつ、病院や施設で過ごすのではなく、住み慣れた地域で生活していこう、それをサポートしようという流れを政府主導で作っていっています。

そう考えると、老後の一人暮らしはどんどん快適になっていくんじゃないかな、と私は思っています。

必要な情報を知る力、それを活用する力、周囲の理解とサポート、あとは仲間を作る勇気と楽しむ気持ちがあれば!