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年金を貰うにあたり、60歳と65歳で受け取る場合の違い。お得な方はどちら?

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年金は基本的に、60歳まで納付する仕組みとなってます。
そして65歳から亡くなるまでの間、年金を貰うのが一般的ですよね。

しかし最近では、65歳でなく60歳から繰り上げ支給してくれるのです。
こうなると60歳で年金を支給された方がよいのか、それとも通常通り65歳にしておくべきか迷うと思います。
後で後悔しないするためにも、60歳と65歳の年金受給額や繰り上げ支給に関して考えていきましょう。

 

 

 

年金は、60歳と65歳どちらに貰った方が得?

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長生きすることを考えれば、65歳の方がお得だと感じます。
年金を貰うのをできるだけ繰り下げ、その間に受給額を増やした方が後々楽のような気もします。

繰り上げて60歳で年金を貰うとなると、年金額が30%減額されてしまいます。
1ヵ月で、0.6%。
1年で、6%減額されてしまいます。

厚生労働省の『平成29年簡易生命表』によると現在日本人の平均寿命は、以下の通りです。
男性は、81歳。
女性は、87歳。
60歳で年金を繰り上げて貰うと、20年間年金で生活しなくてはならないのです。

あと怖いのが一度繰り上げてしまうと、訂正することができません。
だから後になって後悔しても、遅いのです。

逆に65歳以上で貰えば、年金額は42%加算されます。
1ヵ月で、0.7%の増額。
正直60歳を過ぎて年金が貰えないのは、苦しいかもしれません。
それでも60歳以降アルバイトなど、仕事をする人もいます。
長い目で見たら、繰り下げて貰う方が得かもしれません。

年金を繰り下げる時の注意点

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繰り下げるにあたり、加給年金と振替加算の割合を見直しましょう。
加給年金は夫が65歳になったとき、65歳以下の扶養や18歳未満の子供に支払われる年金です。しかし扶養の方が65歳になると、一旦打ち切られます。
それで老齢基礎年金に上乗せするために、振替加算が支給されます。

元々加給年金は、老齢厚生年金に加算する年金なのです。
だから老齢厚生年金を繰り下げてしまうと、加給年金が貰えません。
加給年金額は、約26~39万円ほどです。
これでは、繰り下げた意味がなくなってしまいます。

例えば70歳から、年金受給をしたとします。
妻が65歳になった時点で、加給年金の権利はなくなります。
夫婦の年齢差により、加給年金を貰える時期が変わります。
繰り下げによる増額分や、夫婦の年齢差により貰える額を比較しましょう。
次にどのくら繰り下げるかを、決めるようにして下さい。
そしてできるだけ、加給年金と振替加算は繰り下げない方がよいかと考えます。

 

60歳以降働いていると、70歳になったとき年金額が増える?

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60歳以降正規社員で働くと、厚生年金・在職老齢年金に加入しなければなりません。
アルバイトやパートなどは、加入できません。
年金額が引かれるので、マイナスになるのでは?
と考えますよね。

60~64歳の間、働いた賃金と年金額が月額28万円を超えると減額になります。
28万を超えないよう、気をつけましょう。
繰り下げることにより、年金額が0.7%増えることになります。
1年年金を待てば、8%増えます。

このように厚生年金に加入すると、減額はされます。
しかし年金を繰り下げて貰うようにすれば、65歳より金利が増えた状態で貰えるのです。

年金を貰うタイミング

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繰り上げて年金を貰うと、年金だけでの生活は苦しい。
次に繰り下げて貰うにも、正社員で働くとなると厚生年金の加入や限度額を超えないようにするといった条件があります。
そのため、年金額が減額されてしまう可能性が考えられます。
じゃあ、いつ貰うのがベストか?

せっかく繰り下げても、亡くなった時点で支給がストップになります。
それでは、損してしまいますよね。
だからといって人が亡くなるまで、予測できません。

ここが大事なのですが、いざ年金を貰おうと思ったときお仕事した給料のように自動で支払われるわけではないのです。
最初は、年金事務所に自分で行きます。
そこで、手続きをする必要があります。
逆に考えると65歳で年金を貰うつもりでいたのに、入金されていないという事があったとしましょう。
年金事務所で手続きをしないと、繰り下げ扱いになってしまうのです。

話を戻しますが、繰り下げていても体調などの面を考え、そろそろ貰った方がいいかも?
と思う時が来るかもしれません。
そんな時、元気なうちに年金事務所で貰える手続きをして下さい。

中にはがんばって70歳まで繰り下がる方、いると思います。
自分が元気なら、それでも構いません。
けれど68歳で貰う方が、81歳まで年金受取総額が多くなります。
だから、その方が無難かもしれないですね。

繰り下げるにあたり、妥協も大事。

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繰り下げ年金をすると、片方は増額してもどこかしらで減額が生じます。
国民・厚生・基礎年金とありますよね。
繰り下げると決めた時、全部繰り下げなくてはならないと思ってませんか?
全てを繰り下げなければならないということは、ありません。

年金を貰う年齢や、どれを繰り下げればより多く増額できるか等を考えましょう。
例えば国民年金だけを、繰り下げるようにしてはいかがでしょうか?
それだけで、貰える年金の額が変わると思います。

夫婦だけで話し合っても、なかなか良い方法が見つからない事も考えられます。
そんな時はファイナンシャルプランナーを始め、年金やお金に詳しい方に相談するのも一つだと思います。

まとめ

 1. 年金を一度繰り上げると、訂正できない。
2. 扶養が65歳になると、加給年金は貰えない。
3. 繰り下げると、年金額が0.7%増える。
4. 年金を貰う時は、自分で手続きをしなくてはならない。
5. 専門の方に相談。

どの年齢で年金を貰うのが一番良いのか、迷いますね。
自分が入っている年金によって、違ってきます。
その他どの段階で、繰り上げ・繰り下げるかでも影響が出てきます。
だから一概に「こうした方が良い」という案がないのです。

それでも繰り上げで貰うより、繰り下げて貰った方が年金額が増額されます。
後はどれを繰り下げるかが、決めるのがポイントとなるでしょう。
自分にとって一番良い方法を見つけ、楽しいシニアライフを過ごしてほしいと思います。